呼吸器外科このページを印刷する - 呼吸器外科

診療方針

当院における呼吸器外科疾患の外科治療は、2014年4月より福岡大学医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科教室の関連施設として診療を再開して以来の約5年間で、肺癌、縦隔腫瘍、気胸など約400例の手術を行っております。再開時より、呼吸器センターの外科部門として、呼吸器内科と協力し、種々の呼吸器疾患の治療成績向上に努めています。
外来は火曜日と金曜日で診療いたしておりますが、自然気胸など緊急症例に関しましては、曜日を問わず対応させていただいております。

呼吸器外科の主な対象疾患は肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、良性肺腫瘍、胸壁腫瘍、自然気胸、肺嚢胞症、びまん性肺疾患の肺生検、膿胸などがありますが、当院におきましても種々の疾患に対して胸腔鏡手術(ビデオモニターを使用し、傷が小さく、体へのダメージが少ない手術)を積極的に導入しております(写真1、図1)。早期から呼吸器リハビリを導入し、平均術後 1-2 週間で退院となり、早期の社会復帰が可能です。

【図1】
早期肺癌に対しても慎重に検討したうえで、術前 CT ガイド下マーキングや術中迅速診断を応用し、積極的に肺を温存する区域切除も施行しています。また区域間を同定するために蛍光色素法を利用し確実な切除ラインを決定しております(写真2)。
 
【写真2】

合併症を持った方から高齢の患者様など幅広く対応するつもりですが、院内院外の各科専門医と連携し、患者様一人一人の病状にあった治療方針を立てるようにしております。また進行肺癌に対する集学的治療に関しても呼吸器内科・病理診断科との合同カンファレンスで十分検討し、各科連携のもと計画・実施いたしております。

また当院には神経・筋疾患難病患者様が大勢ご入院されており、外科的加療を必要とするのですが、他施設に依頼することが困難な方もおられ、微力ながらお役に立てるよう努めております。

今後も特に地域に根差した、より良い医療のために微力ながら精進させていただきたいと思います。
 

施設認定

呼吸器外科修練関連施設 (呼吸器外科専門医合同委員会)
外科専門医制度修練関連施設 (日本外科学会)

医師紹介

稲田 一雄
外科医長
  • 昭和61年 熊本大学医学部 卒業
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
  • 日本呼吸器外科学会専門医
  • 日本乳癌学会乳腺専門医
  • 検診マンモグラフィ読影認定医師
  • 福岡救急医学会 評議員
三股 頌平
呼吸器外科医師