当院における新型コロナワクチンの管理不備について(ご報告とおわび)
当院における新型コロナワクチンの管理不備について(ご報告とおわび)
5月28 日(金)当院において、接種に必要な 1 バイアルを 1 箱 175 バイアル の中から取り出す作業を行う際、残りの 174 バイアルをフリーザーに戻すこと を忘れ、準備台に放置したままとなっておりました。
約3時間後、174 バイアルが準備台にあることを発見し、常温で3時間が経過 していたことから、これら 174 バイアルのワクチンが使用不能となってしまい、 基本型接種施設としてお預かりしていた貴重な新型コロナワクチンを、当院の 不適切なワクチン管理により、廃棄しなければならなくなりました。
コロナワクチン接種に対する県民の皆様の期待が大きい中、適正なワクチン 管理を欠いたことにより、お預かりしていた貴重なコロナワクチンを破棄せざ るを得ない事態に至ったのは誠に遺憾であり、福岡県をはじめ、関係する皆様に 多大なご迷惑とご心配をおかけしてしまい、衷心よりお詫び申し上げます。
今回の事案につきましては、通常 2 名でワクチンを冷凍庫から出す作業を 1 名で行ったため、必要なワクチン数を取り出した後、フリーザーへ戻す作業を忘 れたことが原因です。今後は必ず 2 名体制で行う、チェック表を作成するなど 管理体制を徹底し、再発防止に最大限取り組んでまいります。
なお、今回廃棄しなければならなくなったワクチンにつきましては、来週以降 近隣医療機関へ配送予定でしたが、福岡県にご対応いただき、他の医療機関のワ クチンは確保されることとなっております。
当院においては、新型コロナウイルス感染症の患者さんへの対応を積極的に 取り組むことはもとより、その他の疾患の患者さんも含めて、全ての患者さんが 安心して療養できる医療を提供してまいりました。 引き続き、地域の皆様の信頼のもと、地域の医療機関や自治体とも連携を図り ながら、医療を通じて地域の安全と安心に貢献していく所存です。
最後に、今般の事案を起こしてしまったことにつきましては、重ねてお詫び申 し上げます。
独立行政法人国立病院機構 大牟田病院 院長 川崎 雅之